みちるルートの感想です
初めに
感想を書くのはあまり得意ではないのでストーリーを振り返りつつ、思った事を書いていこうと思います。
では感想を綴っていきます
私は元々アニメを見て1番好きになったみちるルートからやろうと決めていました。
彼女の過去はある程度は知っていたつもりでした。
ですが実際にやるとなかなか苦しいですね…みちるは幼い頃、自分のことを否定させられた影響でどこか自分の事を低く見ています。
美浜に来てからも他の子達との接し方を必要以上に考えて、でも空回りしてしまって…そして自分より優秀だと思っているもう1人の自分がその場を収めてしまう。
それでもなんとか生きているような感じでした。
でもみちるが仲良くしていた猫が事故で死んでしまった事でその日常は崩れてしまいました。
大切なものをもう失いたくない…その一心から表面に出てこない、"自分自身"を殺す事を選んでしまいます。
ここがほんとに辛かったですね…ただでさえ自分より人付き合いが上手く、優秀なもう1人の自分が居て、元の自分じゃなければ猫も死なずに済んだのではないか?元の自分よりずっと上手く過ごせるんだから元の自分は要らない…って思っているようで…
そしてこのルートで重要なもう1人のみちる…心臓を提供した子ですね…この子の事も描かれています。
ここはアニメだとほとんど出てこないですね。自分も生きたかったということをみちるに言うシーンが多少あったくらいでしょうか。
生きたかったのにある日突然それが出来なくなってしまった…
みちるが上手く生きられるようにやった事も結局は余計に傷つけていた…
すれ違いですね…みちるがもう1人の自分と感情を上手く共有しているわけではないから仕方ないことです(その後のストーリーや楽園で必要に応じてみちるが出てきたり、もう1人の自分が出てきたりしていますが、この時点ではまだそのような事は出来ておりません)。
みちるが日々の事を綴った日記等が入った箱もこの辺りで登場してましたね…
別れを過剰に恐れるみちるは雄二とのデートの時に渡された石ですら箱の中に宝物のように保存していました。
とても苦しいんですよここ。
ちょっとしたものですら大切にしないと、そんなものでも失ってしまうのは嫌だということが痛いほど伝わってくるようで…
この後みちるの本心を確かめることのために死んだことにするシーンがありますが、そこでクラスメイトがみちるの死を悲しみます。当然ですね…仲のいい子が突然いなくなるなんて悲しすぎます。
みちるも残された側の気持ちは分かっているでしょう。身をもってどんな気持ちになるか知ってしまっているのですから…
この後みちるは本当は生きたいという本心の通り生きるということを決めます。
でもこれで全て終わり!解決〜というわけではないんですよね…
そうです、"もう1人のみちる"です。彼女の願いも叶えてあげる…ここがいいんですよね…
そして彼女の両親に会いに行く事になります。彼女の父は既に亡くなっており、母だけとなっていました。
彼女は母と話をしようとしますが、上手く話せません。その時…みちるが出てきます。
みちるは彼女の友人という事にして上手く場を取り持ちます。あれだけ自分より優秀だと思っていたもう1人の自分を助けてあげるのです。
みちるにとってかなり大きな1歩だと感じましたね…
ここから共存していくのです。
素晴らしいですね。みちるだけを救う話ではないんです…もう1人のみちるも救います。
ここがいいんですよね…いい話です本当に。
みちるともう1人のみちるが救われて…本当によかった。